[結婚] オタクだけど幸せな結婚もしたい。そんなときどうすれば…

早いもので、既に33歳。今年は誕生日が来れば、34歳になります。

色恋の話も決して無かったわけではありませんが、ことごとくスルーした結果、30代。

自分では特に年を取った印象はありませんが、残念ながら世の中から見ると、だんだん結婚相手の対象から外れる年齢になってくるようですね。


結婚や恋愛を考えるとき、自分にとってネックになるのが、オタク趣味。

一般的なアニメ好き、漫画好きといったレベルから、さらに一歩踏み込んで入っており、しかも自分の根深いところに根ざしているので、捨て去ることは不可能。


それだけ自分に取って根深いものなら、もう覚悟を決めてオープンにして生きるしかないと思うのですが、他人から拒絶されることが怖くて、これまで基本的に隠れオタとして生きてきたんですよね。

自分の趣味が、社会のなかではマイノリティに属するもので、そこに物凄く引け目を感じていたし、どこか「自分にそういう趣味があることをオープンにしたら、周りから気持ち悪い目で見られたり、拒絶されてしまう」という恐れも感じていました。

だからこそ、秋葉原のような、似たような趣味の人々が集まる街に行くと、何よりも自分が解放され、ほっとすることができました。


いわゆるオタク趣味の人の中にも、同じような趣味を持つ中で、友だちを作っていけるタイプと、そうでないタイプの方がいると思います。

自分の場合は、後者だったんですよね。


恐れが強すぎて、オタク趣味の友人も新たに作ることができない。

結局、自分一人で閉じこもって、数少ない昔からの友人と交流しながら暮らしていたわけで。

もっとも、近年はネットでブログを使うという方法もできましたので、そうしたもので多少なりとも自分をさらすことはできるようになりました。

ただそれでもオフ会などをやるわけでもなく、淡々と更新するだけでしたけどね。


しかし今感じるのは、この生き方を続けていても、自分は決して幸せにはなれない、ということです。

ここはリスクを冒してでも、結婚について真剣に考えている方と多く出会い、そうした方に対してある程度自分のオタク趣味をオープンにした上で、それでも一緒になりたい、と思ってくれる方と出会う必要がある。


そうなると、数多くの試行(出会い)を繰り返す必要があり、そのためには、身の回りの出会いに期待したり、ちょこっと婚活したり、見合いの話を検討したりすることでは、到底幸せな結婚生活へたどり着くことは、困難であると判断しました。

そして、覚悟を決めて、結婚相談所を使うことに決めました。


結婚相談所の中には、個人情報をいい加減に扱って役員が個人情報を売買しようとして捕まったところや、お金ぼったくりのところ、ひどい相手ばかりを紹介して「はい、お約束の○名は紹介しました。それでも結婚しないのはお客様が悪いのですよ。ですからお金は返しません」と開き直るところなど、様々あるようです。

私のところにも、私にではなく、実家に何度も何度もしつこつ電話をかけて、勧誘してくる結婚相談所がありました。実に不愉快でした。


しかし、これだけ世の中で結婚相談所がある中、きちんと調べれば、信頼できる結婚相談所があるはずです。

そして、ネット等で調べた結果、業界最大手のツヴァイに登録することにしました。

最大手ならではの登録人数の多さ、個人情報に関する徹底した保護、イオングループの一員であることの信頼性、法人会員の多さと実績、業界唯一の株式上場、納得感の多い支払システムなど、なるほどこれならば最大手にもなるだろうし、信頼してお願いできると判断しました。


そして、期せずして、2月14日までならバレンタインイベントとして、無料コンサルティングに来ると入会時の費用の一部が5%割引になる特典付き。

心も決まっていたので、予約の上、本日仕事帰りに行ってきました。


この手のコンサルティングは、行ったらホイホイ帰宅させず、一気に契約まで持っていくものですので、その点は覚悟の上。

実際この日も、6時45分から始めて、全てが終わったのが9時45分。

3時間ぶっ通しです。


しかし、きちんと手順を追って説明してくれますし、無理にサインをさせることもありません。

納得の上、こちらの希望条件を伝え、相談しながらプランを選びました。


ありがたいのは、コンピュータに登録した条件でマッチングを行うので、基本的にこちらの希望条件に合致した人を紹介してくれること。

また、紹介される相手については、家族構成や実家、学歴、収入などがある程度わかることです。


婚活をしていて困ったのが、相手のことがほとんどわからないので、真剣に結婚を考えるとまるで雲をつかむような話だったことです。

冷やかしで来ている女性も少なくなく、真剣に結婚を考えるにはあまり効果的ではないと感じました。


見合いも何件か話はあったのですが、どうしても仲介して下さる方の人間関係に限られること、言葉は悪いですがいわくつき物件を紹介されることが続いたこと、話を断る際に人間関係で苦労したことなどから、やはり見合いもあまり良い方法ではないと痛感しました。


一番いいのは、自由恋愛でお互いに好きあって結婚することなのでしょうが、残念ながらその時期を逃してしまった自分としては、ここは信頼できる結婚相談所を活用するのが良いと思います。



完全にこちらの条件に合致する人だけを紹介するとなると厳しいと思うので、おそらくはある程度こちらの条件に合致するような方をピックアップしてくるのだと思うのですが、それでも数多くの方々の中から、自分の希望条件に近い方をピックアップしてくれるのはありがたいかと。


特に自分の場合、タバコを吸う女性はNGなんですよね。

あとあまりに学歴に差がありすぎる(中卒・高卒)は辛いし、離婚経験者や連れ子ありというのはちと辛い。まぁ、好きになった相手がたまたまそういう人だった、というなら別にオーケーですが、何も最初から希望条件に含めることもないですし。

明らかな痩せすぎ、太り過ぎも避けたいところ。

お酒はできれば一緒に楽しみたいので、全く飲まない方も外す。


先々の先方のご両親とのお付き合いも考え、できれば実家が近県の方がいい。

年齢は自分より同じか年下なら歓迎。上は3歳上までならオーケー。

特に収入、身長は問わない。自分よりずっと身長が上でも、下でも全然オッケー。


あと、自分は病弱系が苦手なので、あまり眼鏡が好きじゃないんですよね。

なので、常時眼鏡使用の方も外す。

いろいろ条件として設定したのは、そんな感じかな。



悩むのが、オタク趣味についての取り扱い。

マスコミによっていろいろと偏向報道された結果、世の中ではオタク趣味と聞くと、「太っていて清潔感がなく、人の話も聞かない気持ちの悪い社会不適合者」といったオタク像をイメージされてしまう恐れがある。

なので、最初のエントリーの段階では、そうしたオタク趣味については出さないようにする。

1回目の出会いの際は、互いの人間性を確認。

そして、もし2回目以降も会おうということになったら、その際には正直に話して、オープンすることにします。


オープンにしないのは不誠実だからきちんと話すけど、あまりにお互いに知り合って間もない段階でいきなりカミングアウトされても、かえって相手も困ってしまいますしね。

一定の人間関係を築き、人間的にお互いに信頼できる、あとは条件が合致できれば一緒に結婚して暮らしていくのもありかな、となった段階で話をすることにします。



そういえば結構重要だな、と思ったことが一つあって、それは別件で結婚相談所の人と話しているときに言われたこと。

私は最初、「自分の場合、こういうところが条件悪いから、相手に期待させておいて、後から「何だ…」となるよりも、最初から悪いことを伝えておいた方が、相手の方のご迷惑を考えるといいのかと…」というようなことを話していたんですよね。

そうしたら、自分で「ここが悪い」と思っていることも、実は相手に取って、悪いことではないかも知れない。

自分で先回りして、あれがダメだ、これがダメだと考え、最初から自分の間口をせまくするのではなく、もっとたくさんの方とあって、その上でお一人お一人にきちんと話して相手のお気持ちを確かめることにした方が良いのではないか、ということだったんですよね。


これは確かに、ハッとしました。

オタク趣味という背徳感から、自分には価値がない、自分のオタク趣味をオープンにしたら、せっかくいい関係を築けていても壊れてしまう、だから最初からオタク趣味をオープンにして最初から壊してしまった方がいいと、どこかで考えていた自分に気がついたからです。

そしてそうした、リスクを冒さない自分の行為を、「その方が相手のためですから」と正当化しようとしていたわけです。


なんのことはない、結局、自分が相手の方と正面から向き合い、そしてその後、自分のオタク趣味をオープンにすることから、また逃げようとしていたわけですね。



考えてみれば、何よりも大事なことがあって、それは自分は、オタクである前に、まず一人の人間である、ということです。

オタクであるかどうかよりも、もっと大事なのは、ひとりの人間として、相手が生涯を共にするに足る人間かどうか、ということです。

それなのに、自分はこれまで、どれだけ小さいことにこだわっていたのか。


そして今、改めて痛感するのは、私は普段、なかなか自分自身に対して自信がもてないところがある。

謙虚さを通り越して、自分自身の価値を適正に受け入れることができない。

そういう弱さを持っている。


だからこそ、何があっても自分を信頼し、受け入れ、大きな優しさで全体を包み込んでくれるような、そういうパートナーをこそ得るべきだ、ということです。

細やかな気遣いができて、優しく、いつも信頼してくれる。

そういうパートナーを得てこそ、自分は初めて自分自身を信頼し、これからの人生を切り拓いていけるのではないかと。


まぁ、本当は他人からの承認を得なくても、自分で自分の価値を正しく認めて受け入れることができるのが、一人の人間としては正しいあり方なのだと思いますが、自分の場合、ホント弱気で、そこがネックになっているんですよね。

だから、小さい頃は、両親や学校の先生などに褒められ、何をやってもうまくいく人生だったのが、やがて自信をなくし、何をやってもうまくいかず、そして自分自身をちっとも信用できない状態になってしまった。


とまれ、3月から始まる紹介が、楽しみなところです。

相手が自分自身にとって素晴らしいパートナーであるだけでなく、私自身も相手にとって素晴らしいパートナーとなれるのか、試される場でもあります。


私は、夫婦のパートナーシップに関しては、会話を重視し、互いを尊重し、理解しあいながらともに歩む姿勢を大切にしたいと思っています。

なので、その点も、最初にきちんと確認していかないといけませんね。


と書いたところで、うーん、「この漫画本、全部捨てようよ」とか「このフィギュア、全部捨てようよ」とか「この同人誌、全部捨てようよ」とか「このエロゲ、全部捨てようよ」とか「このDVD、全部捨てようよ」とか言われたらどうしようかと悩むところですが、それはそのとき考えることにしましょう。


もっとも、たまに掲示板にあるように、家に帰ってみたら、自分が会社に行っている間に妻が業者を呼んで全部処分してしまった…などという悲劇があったら、はたして自分はどうなってしまうのか、考えるだに恐ろしいことです。

そこは、結婚前に、お互いの荷物は絶対に勝手に処分しないこと、と約束しておかないと…。