成功したければ、自分の写真を机の上に飾れ! (植西聰/実業之日本社)
しかし、基礎体力のない人が栄養ドリンクを飲んでも、その体力が長く続かないように、成功する基本的な要素を持っていない人が、付け焼刃的にがんばっても、成果は出せないのです。 (4頁)
自分からどこかで「そろそろ実際の行動に移ろうか」と決めないことには、いつまでたっても成功哲学を学んでいる人から抜け出せないのです。 (38頁)
誰だって、短期間ですぐに成果を出したいと思います。でも、それがかなわないからといって投げ出す人は、いつまでたっても成功できないのです。
コレと決めたらゴールまで続けるという持続力が、成功者には必要なのです。 (54頁)
目標に関係がある「場所」に出かける (57頁)
「能ある鷹は爪を隠す」という諺があるように、本当に自信がある人というのは、自慢をしないものです。実際の成功者たちは謙虚な人が多いのです。
ですから、多くの人から好かれ、よい情報やよい人脈を紹介してもらうことができるのです。 (79頁)
ですから、目標や夢を語る場合は、場所の雰囲気や相手の人間性をきちんと見極めてからにしたほうがいいのです。 (83頁)
ですから、苦手な人がいるなら、無理に好きになるのではなく、無関心になることを目指しましょう。その人の顔が頭をかすめたら、「あの人のことはどうでもいいことだ。もう考えるのはよそう」とつぶやいてください。 (92頁)
あなたがもし、「人生を変えたい」と思って成功哲学に関心があるのなら、その原因を一度探ってみましょう。その理由が、今の自分や、自分の周りの環境を否定するものなら、その考え方を変えたほうがいいかもしれません。 (96頁)
成功者の机の上には、友だちと一緒に微笑む自分や、家族とくつろいでいる自分の写真が飾られていることがよくあります。それは、自分と、自分の周りにいる人たちが好きだからできることです。
今の自分を肯定する気持ちが、プラスのエネルギーを生み、成功を引き寄せるのです。 (99頁)
成功するためには知っておかなければいけない大切なことがあります。それは、成功したいなら、他人への憎しみや恨みの気持ちを手放す必要があるということです。 (104頁)
どの場所にいても、不満というのはゼロにはなりません。不満のある環境を、いかに楽しめるか、放っておいたらマイナスに傾きそうな心の状態を、どうやってプラスの状態に保てるかに、その人のその後の人生はかかっています。 (114頁)
実は、そうやってやたらと大きな目標を立てている人は、自分が何をしたいのかわかっていないことが多いのです。何が自分にとっての成功なのか、自分は何をすれば幸せになれるのかがわからないから、年収とか別荘とか、世間一般でいう成功の目安を自分に当てはめて目標にしているのです。
でも、そういう漠然とした目標は、なかなかかないません。 なぜなら、動機がないからです。 (119頁)
目標は、大きければいいというものではありません。 立派でなければいけないというものでもありません。誰かに見栄を張るために、成功を追いかけるのではありません。
大切なのは、自分自身がそれを本当に望んでいるのか、ということです。 そのために、努力できるのかということです。 (121頁)
このように、お金をもらわなくても喜んでやりたいことや、徹夜が苦にならないことも、自分らしい成功を見つけるヒントになるでしょう。 (125頁)
お金がほしいなら、まずは、今あるお金に感謝することから始めましょう。どんなに少しのお金でも、「ありがたいなあ」、「おかげで今月も家賃が払える」という気持ちで受け止めれば、あなたの心はプラスのエネルギーで満たされるのです。 (144頁)
でも、成功哲学に関する本を何冊も買い、お金持ちになるためのセミナーに行くお金があっても、なお「お金がない」と言っている人は、本当にお金が足りないのではなく、お金の使い方が下手な人といえるでしょう。 (147頁)
そして、お金が貯まったら、お金が喜ぶような使い方をしましょう。お金が喜ぶ使い方とは、そのお金を使うことで、一人でも多くの人が「ありがとう」と感謝し、笑顔になれるような使い方です。 (148頁)
お小遣いの範囲で宝くじを買ってみるのも、いいでしょう。 お金は自分を大切にしてくれて、自分の仲間を増やそうとしている人に、プラスの感情を抱くはずです。 (149頁)
外見を着飾ることは、お金持ちのマネではなく、「お金持ちになりたい人たち」のマネになってしまう可能性が高いのです。 (156頁)
今持っている小さなお金を大きく育てれば、大金は手に入ります。でも、大金がどこかからわいてくるのを待っている人は、いつまでたっても一円も稼げません。 (163頁)
このように、私たちは、成功者のごく一部分だけを見ていることも多いのです。偏った見方をしていては、いくら成功者のマネをしても、成功を手にすることはできないでしょう。
ですから、サクセスストーリーを読むときは、その裏側に隠れていることまで、想像しながら読むことが大切です。 (167頁)
しかし、成功哲学を学ぶために、次から次へとお金をつぎ込んでいるものの、具体的には何も行動していない人を見ると、それは違うのではないか、と思うのです。 (169頁)
でも、成功哲学というのは、あくまでも考え方を指導するものです。魚つりに例えるなら、魚のつり方は教えてくれても、魚そのものについて与えてくれるものではありません。
そのため、どんなにたくさんお金を使って学んでも、結局、最後は自分でやらなければ、何も変わらないのです。
大切なのは、本人の行動です。 成功哲学の勉強にお金をたくさん使うほど、成功に近づけるわけではないのです。
目的は、成功哲学を学ぶことではなく、成功哲学を身につけて成功することのはずです。
そこを間違えると、いくら学んでも成功しないということになるのです。 (170頁)
この本は、私がちょうど成功哲学貧乏におちいり、「これは何かおかしい。考え方を改めるときになんじゃないだろうか。」と思っているとき、ちょうど書店で見つけたものです。
何事も、本当に必要なものには、最高のタイミングで出会うことができるものですね。
最近では、成功哲学関連への出費(投資)を見直し、日頃の習慣的なパターンや行動を変えてきています。
「成功哲学をこんなに一生懸命勉強しているのに、何で人生がうまくいかないんだろう」と、心の中で疑問を持っていたりする方には、ご一読をお勧めします。
ちなみに著者のお名前は、“ウエニシ アキラ”さんです。