[アニメ] 「フレッシュプリキュア!」大好きです!!

いやー、このところプリキュア作品を初めて観始めましたが、「これはいいなぁ」とピタっと自分にハマったのが「フレッシュプリキュア!」。

もう、大好きです。 

フレッシュプリキュア!【14】 [DVD] フレッシュプリキュア!【10】 [DVD]


調べてみると、それまでのプリキュア作品からスタッフを入れ替え、大人が観ても楽しんでもらえる作品にしたいと制作されたそうで、なるほど納得です。

フレッシュプリキュア!」単体としての魅力もたっぷりだし、プリキュア作品全体として、劇場版プリキュアオールスターズDX2などでも、フレッシュプリキュア!の面々は作品を引っ張っていて、すごくいいですね。


何事も最初が肝心なわけで、プリキュアオールスターズDX2を選んだのは、今振り返ってもベストなチョイスでした。

あれから何度もDX2のエンディングを繰り返し鑑賞し、気になった作品の映画版を観たり、TV版DVDをつまみ食いしたりして、「よし、どうやら自分が一番好きなのは、これみたいだな」という感触をつかんだのが、「フレッシュプリキュア!」でした。


そこから集中して「フレッシュプリキュア!」を観てますが、自分の感覚が間違いじゃなかったことをはっきり感じています。 うん、実に素晴らしい。


まだまだ未鑑賞の巻も多いのですが、これまで鑑賞した中で特に印象に残っているのは、以下の2話。


■ 第40話「せつなとラブ お母さんが危ない!」 (DVD14巻に収録)


■ 第28話「大切な記憶!おじいちゃんとの思い出!!」 (DVD10巻に収録)

決定的だったのが、第40話「せつなとラブ お母さんが危ない!」。

自分にとっては、このお話と出会えただけで、「フレッシュプリキュア!」という作品と出会った価値がある、という気持ちさえします。


この回で、自分はせっちゃんを本当に好きになったし、ラブのお母さんの桃園あゆみさんの深い愛情にすっかりやられました。 そう、人生は素晴らしい。

大げさかも知れないけど、自分も、本当に、幸せな家庭というものを持ちたい、と心から思えるようになりました。


恥ずかしながら、自分は近年辛いことがいろいろあって、幸せな家庭というものが、イメージから遠のいていたところがありました。

親と子の関係において、親に対してどこか恐怖の対象のようなイメージがあって、そこから家庭をもつことにプラスのイメージをなかなか心から持てないところがありました。

そんな自分の心が、この第40話で癒されました。


幸せな結婚をし、子供をつくり、家族と友人と素晴らしい人生を送る。

その姿を桃園一家には、見せて貰いました。 本当にありがとう。

主人公ラブの口癖は「幸せゲットだよ!」だけど、自分もそろそろ、幸せになってもいいのかなぁ。


ここ数年、特にこの半年は、徹底的に叱られて、否定されて、心が折れそうな状態だったけど、今日まで何とかがんばってきた。 どこか贖罪の日々といった感じだったけど、それもそろそろ、終わりに近づいてきている気がする。


自分自身が本当に幸せになること。 それこそが何よりの親孝行であり、また、人生に、社会に対する人としての最大の責任だと考えるようになった。

本当にありがとう。



次に28話「大切な記憶!おじいちゃんとの思い出!!」だけど、観ながら泣いた。

30代の男が、仕事して、職場の飲み会に出席して、夜遅く帰ってきて、寝る前に楽しみにしている「フレッシュプリキュア!」のDVDを観ながら涙を流す、というのは、ちょっと絵的にはどうかと思うけど、でも泣いた。


個人的に、世代を超えた愛情には、弱いんですよね。 おじいちゃんの世代と孫の世代。 その間に紡がれた愛情や思い。

特にこういう感情を持つようになったのは、私が30代になったから、というところもあるでしょう。


30代は家庭をもち、子供をもうける一方、おじいちゃんの世代や、場合によっては両親の世代を看送っていかなければいけない。

人生の重み、命の重みを感じる世代です。

私はまだ独身で、家庭も子供も持っていません。 しかし、いつか子をもうけ、親に孫を抱かせてやりたい、という思いはあります。


本を読むと、人は孫をもつことで、大きな幸福を得るそうです。 それはどうしてかというと、自分の命を後の世代につなげる事ができた、という思いを強く持つからだそうです。 どこか、生きた証をこの世に残せた、そんな気分になるのかも知れませんね。


ラブのおじいちゃんである源さんの、孫であるラブへの100%な愛情に、こころを打たれました。

子供がかわいくない親などいない、孫がかわいくない人などいない。

考えてみれば当たり前なんですよね。 何だか、これまで自分で勝手に心に張ってた氷が溶けたような感じです。


あと、この話で魅かれたのは、主人公のラブが心の弱音を吐いていたところ。

いつも強くて、明るくて、魅力的なラブも、大切な仲間がピンチに陥りながらも、それでも本当に大切なおじいちゃんとずっと一緒にいたいと思う。


これまでどこか、自分はラブを完璧な主人公だと思ってたところがあるので、ラブが見せた心の弱さにはちょっと驚きました。

でも、それって人間だから、弱い部分もあって、いいんですよね。


そして、それを叱ってくれる、源さんのありがたさ。

そりゃ源さんも孫のラブがかわいいに決まっている。 でもラブには大切な仲間がいて、そこでやらなければならない大切なことがある。

ラブにとって、それは一番大切なこと。 だからこそ、ラブを叱って、元の世界へ送り返すわけですが、ここで一気に涙が来ました。


そして今も、この文章を書きながら、思い出して涙が出て来ました。

結局、人の愛というのは、深いんですよね。



想いが伝わらないこともあるかもしれない、現実の目の前の苦しさばかりに目が行って、愛が感じられなくなっているかもしれない。

それでも、人は悪意よりも善意が勝っている。 そして愛は深く、たとえ今どんな境遇にあろうと、この世に生れてきただけで、親も祖父母も多くの皆も、喜び、愛を送ってくれている。

まぁ何というか、自己肯定というか、自分は生きてていいんだー、生きてるだけで愛されているんだー、ってな、心の深い部分での愛が満たされる体験をしました。


いやー、深い、深いわ、フレッシュプリキュア!

本当に感謝です。





追伸

おじいちゃんの話のところは、アニメ「彼氏彼女の事情」の大好きなエピソードのことを思い出しました。 「愛は深いんだよ」って話です。

また、観直したいな。

(大切な人を亡くし、深く傷ついている若かりし頃の宮沢父に対して、若かりし頃の宮沢母が言った言葉ですね)



しっかしこう、フレッシュプリキュア!観てる時は、かなり心がオープンになってるんで、自分の心の中にある無価値感とか、家族に対する思いとか、いろんなことが揺さぶられて出て来ます。


そうすると、自分にとって、フレッシュプリキュア!はセラピーだったりするのかなぁ。