031-041 サンクチュアリ (1)〜(12)
■031-041. サンクチュアリ (1)〜(12) (池上遼一/史村翔)
自分が弱気になったとき、自分を見失いそうになったとき、そんなときに決まって読み直すのが、この「サンクチュアリ」。
どいつもこいつも生きてるんだけど、何より主人公北条彰の兄貴分、渡海(トカイ)の兄貴には、いつもやられます。 その不器用な愛に、ね。
特に今回は、終盤11巻で、渡海のかつての弟子、瀬川が登場するんですが、こいつ、突っ張って、突っ張って、結局ロシアンマフィアにだまされて撃たれて、最後の力を振り絞ってオトシマエをつけ、死にます。 その後の渡海の姿に、「う」とまぶたに熱いものを感じます。
瀬川の女の前に現れる渡海…。 商売女なので、前金払って渡海が抱くのかと思いきや、
………ネェちゃん…… …今夜一晩、こいつ抱いて寝てやってくれや……
そういって、財布丸ごと渡して、瀬川の写真を置いて去っていくわけです…。 くわ!
あ、ちなみに暴力団と政治モノ、というか日本を改革すべく熱い思いをぶつけた男たちを描いた作品。 ちなみに私は、意外と暴力団モノとか、政治モノとか、そういうドロドロしたの嫌いじゃないんですよね。 日頃、おとなーしく暮らしてる反動なのかなぁ。